前回の記事で、40代からは基礎代謝やホルモンバランスの変化により、「若い頃と同じ食べないダイエット」は逆効果になる、とお伝えしました。
特に、筋肉を減らしてしまう極端な食事制限は、基礎代謝をさらに下げ、**「痩せにくく、太りやすい」**体質を自ら作り出す最悪の選択です。
「じゃあ、一体どう食べればいいの?」 「食べるのが怖い…」
そんな不安を抱える40代の皆さまへ。 ご安心ください。40代からの正解は「我慢」や「絶食」ではありません。代謝の土台となる筋肉や体調を維持・向上させるために、必要な栄養素を**「賢く選んで食べる」**ことです。
今回は、私たちパーソナルジムSTEELのトレーナーが実践し、お客様にも指導している「食べて痩せる」ための3つの黄金ルールをご紹介します。
黄金ルール①:タンパク質は「体重×1.2〜1.5g」を死守する
なぜ?: 40代からの最重要課題は「筋肉の維持・向上」です。その筋肉の主材料がタンパク質。 何もしなければ年に1%ずつ減っていく筋肉を食い止めるには、20代の頃よりむしろ意識的に、十分な量のタンパク質を摂取する必要があります。また、タンパク質は髪や肌のハリを保つコラーゲンの材料でもあり、美容面でも不可欠です。
どうやって?:
- 量を確保する: 体重60kgの人なら、1日に72g〜90gが目安。これは鶏むね肉なら約350g〜450gに相当します。
- 「毎食」摂る: 一度に吸収できる量には限界があるため、「朝・昼・晩」と3回に分けて摂るのが鉄則です。
- 朝食が鍵: 多くの方が不足しがちなのが「朝食」のタンパク質。パンとコーヒーだけ、おにぎりだけ、ではNGです。卵、納豆、ギリシャヨーグルト、サバ缶、プロテインなどを必ずプラスしましょう。
黄金ルール②:良質な脂質を「恐れず味方につける」
なぜ?: 「脂質=太る」と避けていませんか?それは大きな誤解です。 40代はホルモンバランスが乱れやすい時期。良質な脂質は、そのホルモンの材料となり、体の調子を内側から整えてくれます。さらに、脂質は肌の潤いを保ち、何より**「腹持ち」を良くしてくれる**ため、無駄な間食を防ぐ効果も高いのです。
どうやって?:
- 避けるべき脂質: 揚げ物、スナック菓子、菓子パン、マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸や酸化した油。
- 摂るべき脂質:
- アボカド(サラダや和え物に)
- ナッツ類(間食に手のひら一杯程度)
- 青魚(サバ、イワシ、サンマなど。良質なオメガ3脂肪酸の宝庫)
- 良質なオイル(オリーブオイル、亜麻仁油、えごま油など)
黄金ルール③:炭水化物は「ゼロ」ではなく「質とタイミング」で選ぶ
なぜ?: 極端な糖質制限(ゼロにする)は、最も継続が難しく、リバウンドしやすい方法です。 炭水化物は、体を動かし、脳を働かせるための主要なエネルギー源(ガソリン)です。これが枯渇すると、体はエネルギーを生み出すために、あなたの大切な筋肉を分解し始めます。これでは本末転倒です。
どうやって?:
- 「質」で選ぶ: 血糖値を急上昇させ、脂肪を溜め込みやすくする「白い炭水化物(白米、食パン、うどん)」を減らし、血糖値の上昇が緩やかで食物繊維が豊富な「茶色い炭水化物」を選びましょう。
- OK例: 玄米、もち麦、オートミール、全粒粉パン、そば、サツマイモ
- 「タイミング」で選ぶ:
- 摂るべき時: 活動前のエネルギー補給として「朝食・昼食」、そして「トレーニング前後」。
- 控えるべき時: 活動量が減り、エネルギーが消費されにくい「夜遅く」の摂取は控えめにしましょう。
まとめ:「我慢」から「賢い選択」へ
40代からの食事は、「何を我慢するか」ではなく、「何を体にプラスするか」という知識と選択が全てです。
- タンパク質で筋肉を守り、
- 良質な脂質でホルモンと肌を整え、
- 質の良い炭水化物でエネルギーをチャージする。
これが、代謝を落とさずに健康的に体を引き締める「大人の食事術」です。
「分かってはいるけど、自分一人でバランスを管理するのは難しい…」 「外食が多い自分の場合は、どうすればいい?」
そんな時は、ぜひ一度STEELにご相談ください。私たちは、一人ひとりのライフスタイル(自炊派、外食派、忙しさ)に徹底的に寄り添い、無理なく続けられる「あなた専用の食事プラン」を設計するプロフェッショナルです。
正しい食事法を身につけ、エネルギー溢れる毎日を取り戻しませんか?
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