「脂質異常症(中性脂肪) C判定」 「血糖値が高め B判定」 「このままでは生活習慣病です。運動してください」
健康診断の結果を見て、医師からこんな言葉をかけられ、愕然とした経験はありませんか?
「運動しなさい」と言われても、 「忙しくて時間がない…」 「とりあえずウォーキングでも始めればいいのか?」 「食事を減らせばいいのか?」 と、具体的に何をすれば良いか分からず、見て見ぬフリをしてしまっている方も多いかもしれません。
もし、あなたが本気でその数値を改善したいなら、ウォーキングや漠然とした食事制限の前に、まず取り組むべきことがあります。
それは、**「筋力トレーニング」**です。
なぜ「筋トレ」が、薬のように中性脂肪や血糖値にアプローチできるのか?その驚くべきメカニズムを、STEELのトレーナーが分かりやすく解説します。
1. 筋トレが「中性脂肪」を下げるメカニズム
中性脂肪が増える主な原因は、「摂取カロリー > 消費カロリー」。使い切れなかったエネルギーが、脂肪として肝臓や脂肪細胞に蓄えられた状態です。
これを解決するには、消費カロリーを増やす必要があります。 そして、私たちの体の中で最も多くのエネルギーを消費してくれる場所こそが**「筋肉」**です。
筋肉は「エネルギー消費工場」である
筋トレには2つの強力な効果があります。
- 工場の「規模」を大きくする(基礎代謝UP) 筋肉量が増えると、あなたの体の「エネルギー消費工場」が大きくなるのと同じです。工場の稼働率が上がれば、**あなたが寝ている時も、座って仕事をしている時も、常に消費されるカロリー(基礎代謝)が増加します。**これにより、エネルギーが余りにくくなり、中性脂肪として蓄積されるのを防ぎます。
- 工場を「全力稼働」させる(運動中の消費UP) 筋トレ(特にスクワットやデッドリフトなど大きな筋肉を使う運動)は、その運動自体が大量のエネルギーを消費します。これにより、血液中の中性脂肪や体脂肪を直接エネルギー源として利用し、数値を下げる効果が期待できます。
2. 筋トレが「血糖値」を安定させるメカニズム
血糖値とは、血液中のブドウ糖(糖質)の濃度のこと。食事で糖質を摂ると血糖値が上がりますが、健康な人は「インスリン」というホルモンが働き、ブドウ糖を細胞に取り込ませることで血糖値を下げます。
血糖値が高くなる原因は、「インスリンの効きが悪くなる(インスリン抵抗性)」ことや、「糖の処理能力が追いつかない」ことです。
筋肉は「糖質を貯蔵するタンク」である
筋トレは、この血糖値問題における「救世主」です。 なぜなら、**筋肉は食事で摂った糖質(ブドウ糖)の約70%以上を取り込む、体最大の「貯蔵タンク」**だからです。
- タンクに「空き」を作る 筋トレを行うと、筋肉は貯蔵していたエネルギー(筋グリコーゲン)を消費します。これにより、筋肉という「タンク」に空きスペースが生まれます。
- 食後の糖を優先的に回収する タンクに空きがある状態で食事を摂ると、血中に増えたブドウ糖は、インスリンの助けを借りて、優先的に筋肉のタンクに「おかたづけ」されます。 その結果、血液中にブドウ糖が溢れるのを防ぎ、食後の高血糖を強力に抑制します。
- タンクの「質」も改善する さらに、筋トレを継続すると、筋肉がインスリンに対して敏感になり、より効率よく糖を取り込めるようになります(インスリン抵抗性の改善)。
ウォーキングも血行を良くしますが、この**「タンクの容量を大きくする」「タンクを空にする」**という根本的なアプローチは、筋トレにしかできません。
まとめ:「薬」の前に「筋肉」という選択を
健康診断の悪い数値は、あなたの体からの**「生活習慣を見直して!」という悲鳴であり、「最後の警告」**です。
ここで薬に頼るのも一つの選択ですが、それは根本的な解決にはなりません。 なぜなら、あなたの体質(=エネルギーを消費しにくく、糖を処理しにくい体)が変わったわけではないからです。
「筋肉」は、中性脂肪を燃やす工場であり、血糖値を安定させるタンクでもあります。 この最も重要な臓器を鍛え、根本から体質を改善すること。それこそが、40代・50代から始めるべき、最も賢く、持続可能な**「健康投資」**です。
とはいえ、数値に不安がある方が自己流で筋トレを始めるのは、怪我のリスクも伴います。 私たちパーソナルジムSTEELは、健康状態や体力を詳細にチェックした上で、今のあなたに本当に必要な「安全で効果的な運動」を処方する専門家です。
健康診断の結果を持って、まずはあなたの体の「現在地」を私たちに相談してみませんか?
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